映画について私が全然知らないいろいろな事柄

@ohirunemorphine が、だらだらと映画についてあれこれ考えます。

あのころのアジア映画。

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フルーツ・チャン1997年の作品『メイド・イン・ホンコン』デジタルリマスター版が

劇場公開のお知らせ。

 

恵比寿ガーデンシネマ他で来年3月きますな

(ヒュートラに来るのは有難い…)

http://eigajoho.com/92955/amp?p=92955&__twitter_impression=true

 

今年の東京国際映画祭
未見だったので慌てて行きました。
かっこよかった!!(われながら語彙力ねぇ

この時は劇場公開についてなんのアナウンスもなかったのですが、

まぁ どっかでかかるだろ と

呑気に構えていました。 

ガーデンシネマもはや名画座だな!

(『早春』も1月ガーデンシネマだよ!)

 

と、ほぼ時を同じくして

ウォン・カーウァイ1990年の出世作欲望の翼』のリマスター版公開ニュースも。

こちらも度々の名作の再上映がなされる渋谷ル・シネマ。

ロス・インディオス・タバハラスを聴いて育った身としては… 行かざるを得ないでしょ……

  はじめて観たときあまりのなつかしさにがんばって音源買いました

m.youtube.com

 

しかしつくづく

 このブログ、リマスター報告かよ

 

考えてみたら90年代アジア映画って凄かったんですね。

個人的に思い入れがある作品をざざざーっと並べてみても

ウォン・カーウァイ恋する惑星』から『ブエノスアイレス』までが1994〜1997年に固まっていて、

韓国映画もこの時期、ホ・ジノ8月のクリスマス』やイ・ジョンヒャン『美術館の隣の動物園』という素敵すぎる作品が出ています。

台湾では、新電影時代はこれより少し前かもしれませんが、チェン・ユーシュン『熱帯魚』『ラブゴーゴー』たまに観返したくなります。

そして忘れちゃいけない ツァイ・ミンリャン!『青春神話』『愛情萬歳』『河』『Hole-洞』と、まさしくドンピシャです。

   すごく「これっぽい」と思っていた、(中国ですが)ロウ・イエの『ふたりの人魚』は2000年、すこしだけあとでした。誤差の範囲w

ちょっと思い出した、スン・チョウ『心の香り』は1992年。

中央アジアも忘れてはならない…フドイナザーロフとか…キアロスタミはこの頃まだ観てなかったかな… 

 

ものすごく個人的に、邦画では是枝裕和幻の光』ですね。

田舎の学生がわざわざスブヤのみぬすあたーに2回も観に来たという、忘れられない作品です。

 

あーもうとまんないからこのへんにしとく!

 

 『メイド・イン・ホンコン』のフルーツ・チャン監督作品は『ハリウッド☆ホンコン』(2001)だけ観ていました。ジョウ・シュン死ぬほど可愛かった!(あ、だから『ふたりの人魚』も「これっぽい」と思ったのかな?)

あと、2010年の東京国際映画祭で上映された『ホット・サマー・デイズ』のプロデューサーも務めてらしたでしたかね。中華圏スターてんこ盛りの可愛い映画でした。

 

はじめて観た『メイド・イン・ホンコン』、閉塞感と、それをブチ破る疾走感、むず痒い痛痒さにも似たなにか、期待をはるかに上回る素敵さがありました。

いい!

 

なんであの頃のアジア映画に惹かれるんでしょう?

ウォン・カーウァイについてはドメジャーですよね。未だにどこかのスクリーンで観られますが、多分「渋谷系」的なカルチャーから火がついたんじゃないかな、と当時田舎の学生だった私はぼんやり思い出します。好きだけどちょっとオシャレ枠感否めない。オリーブ!

あと金城武人気ね。

今年のtiffで久しぶりに金城武出演作観ましたけど、

中華圏エンタメ迷友さん曰く

「タケシ来た日にゃファンがコワイ」

… たぶんリアタイでこの頃のカーウァイにハマってた世代だよ… 元してぃがーるだよ許してあげて…

 

そーいやスターばっかり出てるってーね。金かかってるだろうなぁ。

あのスターにそれやらせる?ってな

「わかってらっしゃる」

あんまりレスリー・チャンの作品見てないけどカーウァイ作品だけで「すきです」と即座に言えるよ!ダメだろ!

 

お!今思い出した!チェン・カイコー『さらば わが愛 覇王別姫』も1993年とそれくらいの時期だった!デジタルリマスター期待!(真顔)

 

         なんであんなに大豊作だったんだろう

 

『メイド・イン・ホンコン』観て思ったんだけど、なんで私がアジア映画のこういうの好きなのかって、「生活感が素敵」からなんかなぁ、と思うの。欧米とかの遠くから眺める憧れのらいふすたいる、みたいなんじゃなくて、同じような顔の、ちょっとだけ違う人たちの暮らし。生活感、なんつーか「生っぽさ」って絶対カッコ悪いじゃん?おれんちの台所なんてご覧いただけませんよ!

そんな雑多な諸々がめっちゃ素敵に映ってるの!

今までつらつらあげただいたいの映画、フツーの人のフツーの話。ホントに普段着の日常が「すっごく素敵」なの。

 

『メイド・イン・ホンコン』のアパートのつくりなんて「へぇぇぇ」なアイディア賞もの!うちのヤモメアパートにも使えないかしら!

 

この頃香港返還がらみであの辺りすごく色々あったんだと思いますが、

そのへんぼんやりしかわからないボンクラなオレ。

 

まー、よくよく考えたらべつにこの時期じゃなくても素敵な映画はたくさんあるしね。

「そーいやあの頃観てたあの映画この映画」をずらずら並べてみたら思いのほかノスタルヂーとやらにどっぷり浸ってしまったよ。

脳内に浮かんでいるのはごついビデオテープね!

 

いつもながらつまんねぇな。長々すみません!

カーウァイは是非あらためてデカいスクリーンで観たいのがあるんですが、某事務所絡みなんで難しいのかしら……