東京国際映画祭・東京フィルメックス2018 極私的みどころ。(前半)
効率的に働かなくてはならない秋でございます。
なぜなら、必ずあけておかなければならない日があるからです。
負けられない闘いがある日だってあります。
負けることも結構あるけどね(主にチケット争奪戦)
おれは祭に命を賭けてんでぇ
うん、知ってる。バカです。
今年のTIFFはオープニングが『アリー/スター誕生』ブラッドリー・クーパー監督。
ということで気になるのは
ガガ様レッドカーペットにご降臨なさるのかどうか
そこかよ
あとコンペにこれが入ってることだな。『半世界』阪本順治監督。
ということで気になるのは
新しい地図のあのお方はレッドカーペット及び舞台挨拶に立つのだろうか
やっぱそこかよ
どうしたって東京国際映画祭のメインイベントはレッドカーペット、と
すでに出オチ感満載ではありますが、
私はここのコンペは結構楽しみにしております。
いささか渋すぎてグランプリとってもなかなかかかる機会に恵まれない、とかそういうことも含めて
第24回の『最強のふたり』はちょっと特別だったんだなぁ、と思ったり(観てないけど)
あと好きなのはワールドフォーカス部門だったりします。
過去、ここで「あぁめっちゃ良かった、しかしもういつ観られるかわからない」と身悶える作品に何本も出くわしたこともございます。
「その監督」の映画がここでかかることを心待ちにしていたりもします。
今年の本数えらい減ったなヲイ
なぁんだろうなぁ?
各所特集上映とかと完全に棲みわけちゃった感すらある。
春先にはカイエ週間とかもあるじゃん?
アジアの風部門は……フィルメックスと棲みわけたかなぁしかし油断ならないなぁ
(と思ったらとんでもないことになったことを後ほど力説したい)
スケジュールざっと見てみたら
最終2日間くらい
各受賞作の上映に割り当てられてるのね。
最優秀主演なんとか賞とか最優秀なんとか貢献賞とか。
観客賞とグランプリに至っては2回くらい設けてある。
去年までこんなきめ細やかだったかなぁ
てーかアワードいつかよくわかんないよ
え?11月2日……もろもろ勝手がわからんなぁ
まぁ受賞作がわかってから観る、という安心感もあるよね。
特にコンペ作は上映機会多いほうがいい。
見逃してた作品を観られる機会はあったほうがいいよね。
てーかスケジュールどこよ?
私がどこかで見たのは幻だったのだろうか?どこでみたんだっけかなぁ
(ありました!)
さて。
そんなこんなで「スケジュールによっては全通の必要ねぇかなぁ単発でバイト入れちまうかなぁ」と思っちゃったような今回のTIFFですが、
それでも「うぉっ」という作品はございます。
それではご紹介しましょう。
コンペティション部門から。
エミール・バイガジン監督『ザ・リバー』。
この監督、東京フィルメックス2013のコンペに『ハーモニー・レッスン』を出品しており、私はそのあまりの「絵になりっぷり」に心底もっていかれたものでした。すでにベルリンで受賞していた作品で、フィルメックスでも芸術貢献賞を獲っています。
今回TIFFコンペに選ばれた『ザ・リバー』も、先日のヴェネチアのオリゾンティ部門で監督賞を獲っており、
今観られるわずかなスチールだけでももう私どうかしそうです。
(と、今更今年のヴェネチアのおさらいをしていましたが、けっこう来るみたいですよ!)
続いて、
ファイト・ヘルマー監督『ブラ物語』。
直球すぎるタイトルですが、
公式サイトみたらさらに直球だった!
クストリッツァ作品には欠かせないミキ・マノイロヴィッチ、
『ルナ・パパ』(1999)が忘れられないチュルパン・ハマートヴァの共演ってだけですでにそそられ感満載ですが(すみません、パス・ヴェガはちょっとパッと思い浮かびませんでした)
これ、セリフがないんですって!
で、よくよく見てみたら、『ツバル』(1999)がファイト・ヘルマー監督の処女作だったのね。あれもセリフがない映画でした。可愛い映画でした。ドニ・ラヴァン出てたなぁ!
あれ?ラヴァンも出てんじゃん!
これも観るしかねぇな。たのしみ。
次はこちら。
陳果(フルーツ・チャン)監督『三人の夫』。
昨年のTIFFで、『メイド・イン・ホンコン』のリマスターが上映されたフルーツ・チャン監督の新作です。
これ、発表記者会見の壇上で、みなさんお馴染み矢田部さんが
「セックス」「セックス」「セックス」と真顔で連呼するレベルで
めっちゃ激しい映画らしいのですが、
そういえば私が観たチャン監督の映画って、割とエロスだだ漏れって感じ大だった気がするんですよね。うろ覚えですけど。割と忘れてますけど。
んで、改めて今調べてみたら、そんなに本数観てませんでした。でかいこと言えませんでした。すみませんでした。
というわけで、どっかで特集上映組んでくれねぇかなぁ、といううっすらとした期待を込めつつ、しっかりと観とかなきゃな、と思う次第でございます。
コンペはかようにエロスからどシリアス直球社会派まで各種取り揃えてお届けされちゃいますが、
引き続きましてワールドフォーカスから1本ご紹介しようかなぁと思います。
なんで1本なのか、っちゅーと、
単純にまとまった文章書けるだけの知識がねぇんす
ではこちら。ルイ・ガレル監督『ある誠実な男』。
サン・セバスチャン映画祭で脚本賞を獲った1本……だそうです。伝聞です。
ご存知ルイ・ガレル。もはやオサレシネフィルだけのものではない、抜群の知名度と出演数。
監督もこなす才人です。
と言っても1本しか観る機会に恵まれておりません。英語字幕です。内容全然わかっちゃいません。
『ふたりの友人』(2015)、カンヌにも出品された作品だそうです。
アンスティチュ・フランセとかで時々かかりますが、
なにせ英語字幕なのでマジでわからぬ。私はもっと英語を読む訓練をした方がいいのかもしれません。
まぁこれまでご本人の役どころが結構ミステリアス破滅的刹那的な若者像が多かったので、時々「いい人」的な役に当たるとちょっとビックリしちゃうんですけど、紹介文読む限り「いい人」モードなのかしらね。まぁ出演数多いからひとくくりにしちゃうのも申し訳ないんだけど。
どちらにしても日本語字幕で観られるのは嬉しい。
『グッバイ・ゴダール!』でみっともないお姿をおさらしになった後ですので、ちゃんといい男っぷりを見せていただきたいものでございます(ほんね)
しかしこの人歴代の彼女さんをキャスティングするのかそれとも監督–役者の関係そのままにくっついちゃうのかどっちなのだろうと思う私は下衆の勘ぐりでございます
妹のエステル・ガレルが、兄貴の若い頃にメチャクチャそっくりさんなので、大物になりすぎた兄貴の代打いけるんじゃねぇか、とくだんねぇことを考えたりもしたことよの
ワールドフォーカスでは、
『世界の優しき無関心』も興味があります。
これは本当にまっさら、なんの知識もなく見ます。
監督も知らない、役者も知らない、ストーリーも知らずに、
真っ白な状態で観たいと思います。
過去、この部門では
ブリュノ・デュモン、ヴィエゴ・オウンプーなど、
知識なく観て「次もぜひ」という監督の作品がたくさんありました。
今回はだいぶ規模が小さくなってしまったのでちょっとしょんぼりですが、
いい映画をいっぱい観られるといいなぁ、と
思っております。
はぁ疲れたのでフィルメックスの件は後で書くよ!
こっちはメガトン級のラインナップにおののいたんだから!