春の台湾、文青おばさん歩く。
私の仕事は読めない。
クッソ忙しい時とクッソ暇なときがランダムだ。
例年1月2月は暇である。
よって、来る仕事は全力でゲットしなければまったく収入がない。
… と思ったら、どちらも下旬に死にかけるハードさ。上旬暇だったので月の稼ぎは大したことはない。
3月4月からは繁忙期に入るが、月をまたぐころ少し余裕ができるはず… と思って、行くことにしたのだ、台湾へ。
実はこれが凶と出る……仕事、来ちゃったのだ……
まぁいい。
行ってやる。
今回は高雄から台北だ。
高雄で食い倒れしてやる!あれもこれも食べたい!
牛肉麺の有名店でズルズルしたり、ひたすら歩く歩く愛河沿い。
なんつーか、ちょっと他所者にとっては緊張感がある雰囲気。大阪っぽい。
しかしこんなところを見つけてしまったのですよ。夕暮れ時の愛河のほとり。
・高雄市電影館
ここすごかったっすよ。ひぇぇって変な声でた。
ここだけでフィルメックスのラインナップ網羅できる勢い…
観ていきたかったのですが、私が高雄に滞在している間には目ぼしいやつはかからないのでした。
蔡明亮『ふたつの時、ふたりの時間』(2001)サイン入りポスターがあったので撮ってきましたよ。
そうそうたるアート系ラインナップの中異彩を放つ、山下敦弘『ハード・コア』、時間が合ったら観たかった。
・高雄でフランス映画
おしゃれアートスポット「駁二芸術特区」でこの作品がかかっていた!
日本ではアンスティチュ・フランセの英語字幕でしか観られなさそうなこの一本。
昨年の東京国際映画祭で上映されたやつです。
しかしよくご覧ください…小文字のtiffはポスターに載っていても、大文字のTIFFは載っていないのです(ため息)。
まぁ暑いし、暇だし、日本ではなかなか観らんなさそうだし、観ていくか……
チケット買うのに一苦労
いや、私が英語全然ダメなのが悪いんです。仕方がないので、メモ帳に
Louis Garrel 15:40 screen6
とだけ書いて見せる。店員さんごめんなさい。
そしてどうも他のシアターで舞台挨拶してるらしく、中に入れてもらえないw
えらく人がいっぱいいるなと思ったらみんな野次馬だったw
今度はGoogle翻訳のお世話になる。
1度観てるからどってことあるまい、と思ったが
結構忘れてるわ
そして当たり前ながら英語字幕がない
記憶にハタキかけながら必死で追う画面……
あんまり言葉がわからない中観るルイ・ガレルの身体の使い方は、たしかにジャン=ピエール・レオの後継者ともいえる疾走感(こけそうな危うさも含め)がありました。
ちなみに今回の台湾旅行、1番日本語通じたのは高雄の宿のおばちゃん!ペラペラでした。
夜、おばちゃんのバイク、ノーヘル2ケツでマッサージ屋行ったのはヒヤヒヤいい思い出。
どこかで見たような景色
SABU『ミスター・ロン』の冒頭だよね。
昼気がつかなくて……ライトアップをお楽しみください
てーかまぢで台湾日本語通じなくなってきてる……なぜか日本映画はバンバンかかっているんだけど、同じ映画をたくさんのシアターでかけてるだけなんだよ。
台北では、中島哲也『来る』と、堤幸彦『十二人の死にたい子どもたち』がめちゃめちゃかかってた。
なぜ『翔んで埼玉』がこないのだ
・新旧台湾ニューシネマに想いを馳せる
台北101からほど近いここは
「台北眷村文物館」(四四南村)です。
1949年から60年代、大陸から渡ってきた人々の住まいを展示しているところだそうです。
眷村。私にとっては『牯嶺街』で小明とクレージーが睨み合うあのシーンが思い出されます。
ちなみに、私がとても好きな映画、張作驥『酔・生夢死』(2015)フィルメックスで上映され、あまりの好きさ加減に再生できもせん円盤を現地で購入してしまいましたが、このロケ地も眷村建築だそうで。水辺のあの建物…今度行ったら宿題にしよう。
ちなみに、どんどん取り壊されつつある眷村建築ではありますが。
こんなことがありました。
黃熙『台北暮色』の舞台、古亭あたりから牯嶺街は歩けない距離ではありません。
まぁノープランやることがないと歩きがちです。ぶらぶらぶらぶら
YouBike借りるのに失敗したのです
クレカ情報入れといて借りらんないってさすがに焦るでしょうよ!
よって、むだな抵抗はせずずんずん歩きます。
この辺ほんとに生活密着型。
コインランドリーたくさん(『台北暮色』のルンルンだな!)とか
まさかレンタルビデオ店??とか。
そして
インコが消えたお廟発見
これとくに地図とか全然見てなかったんで嬉しかったなぁ。
こんな「そんな景色」感とかね。
そんな住宅街をてくてく歩いていたところで、
すっげぇ一角があったんです。
それがさっきの眷村建築が今も現役って感じで。
すげぇ……なんというか……
こわいの
なんか、こわいの……
なぜでしょうか。人住んでるのに。
小明の歯磨きする水場と、
製氷機普通にある大陸軍人の息子の生活の差を、
こんなところで感じたよ。
牯嶺街には壊れかけてるけど立派な日式の建物も多く、現在修理中だそうです。
近々また行って、あの世界に想いを馳せてみたいなぁ。
あ、この辺で結婚式みかけたよ!
ガーデンウェディングは、魏徳聖『52Hzのラヴソング』だね!
・台湾音楽ぶらり歩き
今回の隠れミッションは
「現地のライブハウスに行く」だったのです。
The Wall。一昨年は私の好きなバンド(JP)もワンマンやってます。
あえて!ライブTシャツ着て行ったのですが
冷房きいてて上着脱げずアピールできんかった残念
でてたバンドもそれほど響かず。
ノープランの強みで、
翌日、音源買いに1日かけることに。
おしゃれタウン、東門で腹ごしらえして、
いざ 歩きます!
いつも円盤は誠品書店でまかなっていたので、他にレコード屋とかあまり見かけず、どこで売ってるのかな、と思っていたの。「台ワンダフル」とかサマソニとかで見たことがあって、いいなと思ったバンドの円盤とか。こちらに来なかった映画の円盤とか。
あちらは音楽・映画関係の店は結構インディペンデントにあるのね。
私が向かったのは、
台湾インディーズならここ!らしいです。
今、とってもたくさんの台湾ミュージシャンが日本で紹介されつつありますが、
私は今まであまり動画環境が良くなかったので詳しくありません。
店員さんにオススメを聞きたいところですが、自分の好みもありますよね。
ちなみに私のお気に入りはこのへん
しまった私は英語も中国語もできなんだ
「はーい、ちょっと見てるだけで えへへへ」あー超ブロークン。
店員さん、苦笑い。試聴できるよ、と言ってくれるのですが
どれ聴いていいかさっぱりわからん
・こんなところにスコリモフスキ
さて。
ここ、なぜかでかい本棚がありまして。
日本のマンガやら音楽関係の本やらに混じって
2011 台北金馬影展のパンフがありました。
ソファに座って、なにげなくパラパラして
仰天しました。
スコリモフスキ『早春』じゃねーかよ!
上映されてんじゃん!2011年の時点で!おとなり台湾では!
ちょっと待て。
日本では権利クリアに時間がかかり、2018年やっと公開になったこいつが。
ひぇぇぇぇ
うろたえて「しゃ、写真いいかな」と聞いた時、
店員さん、「なんでそんなもの撮るのかな」的な微妙な微笑みを浮かべておりました。
しかし『浴室春情』って言い得て妙だな。『早春』よりぴったりだよ!
壁には、胡波『象は静かに座っている』の銀色ポスターが。
「わたしこの映画好きなんだよね」と言ったところでだいたい納得してくれたようです。
わたしがちんたらソファで雑誌を眺めている間、店員さんはあれこれオススメの音をかけてくれていました。
お?これなんかいい。なんか懐かしい。
と思って、これくーださい、と買ってきたのがこいつ。
love_1(愛是唯一)のファーストアルバムだそう。
今、懐かしのシティポップが海を越えゆるゆる再評価されているらしいですが、そんな感じ、ベースとドラムスがジャジーにいい効き方してたりします。オシャレ!
2019.03.23@THE CAVE
このアルバム、フルで音源YouTubeにあがっているのでw
タダで聴けるよw
まぁ円盤持ってるという満足度あるよね
ノープラン6日の台湾の旅。
毎回注意点がアップロードしていきます。
ノープラン、Wi-Fi容量不足は命取り!台湾野良Wi-Fi役に立たないぞ!大容量用意しとけ!
雨予報だからキャンバスシューズやめて重たいマーチン履いていったが、やめとけ!とにかく歩くから死ぬ!重い!重すぎてマッサージ代かさむ!
雨の準備を怠らなければ雨は降らない(これほんと。長靴履いていったら雨は降らず、暖かいだろうとタカをくくっていたらウルトラライトダウン手放せず)
ノープラン6日はキツい!3泊4日くらいで地方もかんがえとけ!今度は台南日帰りとかいいな(また行く気満々)
台北駅裏の宿はコンビニまでの距離を確認しとけ!
俺が今回泊まった宿はコンビニまで遠すぎて難儀した周囲も暗すぎ怖かった
たまにはバスタブ浸かりたい!一人になりたい!
シングルルームマメにチェックな。
タイガーエアは成田空港第二から行けるのでいい
そしてそして
英語はちゃんとやっとけ!!!!!!
新宿の中華料理屋の親父も英語ペラペラだったっすよ(さっきのこと