初冬に早春、そしてわが青春期第1幕の終わり。（前半どうでもいいからとばして読んでくれていいよ！）
いやっほぉぉぉい！
さんざんうるさくて申し訳ありませんが
イエジー・スコリモフスキの名を
45年も前に天下に轟かせた（?）幻の傑作（!）
『早春』（1970）
を
フルバージョンで観るという
四半世紀来の念願が叶ったので
叫ぶだけ叫ばせてください。
でもねぇ……
心の中でじっくり温めてきた卵が
ぱかっと孵って
ピヨピヨ飛んでいっちゃったような
「大切な宝物がみんなのものになっちゃった」的な寂しさもあります。
博物館に寄贈したと思えばいい！
宝物はしかるべき保存と公開されるべき！
さて。
秋は映画好きにとっては天国かつ地獄。
朝から晩まで映画漬けです。
帰宅するのも面倒で
あちこちのホステルをチェックする習慣がついてしまいました。
そして石鹸と着替えを持ち歩く習慣も…
ホームレスじゃねぇかよ。
こんどは快適なネカフェ探すわ。
東京フィルメックス授賞式後
レイトで最優秀作品賞とった一本を観 て
フィルメックスってわりと容赦ないんだよね。
夜回の上映のあとQ&Aがあって
大概長引くし
それから階下のレイトに行くのにバッタバタ！
めっちゃ忙しい！
トイレに行きやすい服装がオススメです。
オシャレ？そんなんオサレシネフィルにまかせておけばいいのよ！
んで終映は23時超え。なんも食ってない！
これを毎日こなす君たちイカれてるだろ！
（東京国際映画祭からひと月のあいだにみんなトチ狂うんだわ正気の沙汰じゃない）
フィルメックスがまだ終わりきってないのに始まったポーランド映画祭。
この回は、長年権利の問題で上映されなかった作品の一般向けお披露目監督登壇あり。
（たぶん関係者向けプレミアあったんじゃね？知らんけど。羨ましいけどその方が混乱しなくていいわ）
大戦争になるだろうことはわかっていたので
宿代が跳ね上がる土曜夜、
根性で安いホステル探してキープしといたオレ馬鹿なのかと思うけど
結果的には大正解。
隣のブースの子が
携帯アラームつけっぱなしでお風呂行っちゃったので
ビービーうっさくて否応無くぼんやり目が覚めたのでした。
12時過ぎに無理やり寝て6時には叩き起こされる… モーニングコール…
しかしこれが吉と出ます。
早いかなぁ、けど読めないしなぁ、と
9時前には会場に着いていたのですが
その時点でわかりやすい列が……
すげぇ野郎率w
この作品、初公開当時はどう考えてもアイドル映画の扱いだったんです。
ポスター凄いぜ。
詐欺だろw
こんな映画じゃねぇよw
有名映画評論家が著書で取り上げてるので
その筋のスキモノがめっちゃ
並ぶ
並ぶ
わたしはわりと前の方で寒さに震えていたので気付きませんでしたが
凄いことになっていた模様。
実際、満員で入れない人も出たようです。
立ち見入れるとかしてあげてよ
わたし？
うっふっふ。
やー改めて観てその素晴らしさに感激。
ここ10年くらいのスコリモフスキ再評価で
だいぶたくさんの未公開作品がドバッと放出され
体系的に観ることができるようになって
「こんな特徴的な作風だったのか」と
わかるようになってきたんですね。
あの甘ったるいポスターはやっぱ詐欺だよw
かわいい童貞くんと超ビッチの盤石の組み合わせ。
童貞くんがどんどん狂気と妄執に取り憑かれていくのが恐ろしいんだけど、
童貞くんあまりに可愛すぎて俺は許す！
実際、ジョン・モルダー＝ブラウンはヴィスコンティの『ルートヴィヒ』で
王弟オットー殿下やってるくらい品がある子です。
（あ……あの役もしまいに気が狂っちゃう役だ……あ……）
ほら！
これは冒頭近くのシーンですね。
最近デジタルリマスターされてるからご覧になった方多いと思います。
これから……痛々しいことになっちゃうんだ…
上映後即席サイン会！
これを見越して前日からこいつを持ち歩いていた私にぬかりはなかった。
公開当時のパンフにサインをいただきました‼︎
ご利益ありそう……
神棚に祀るべきか（ないけど）
みんなこれ聴きながらホットドッグ大食い大会しようぜ！
屋台で買うときはちょっと膝をカクッと曲げるんだ！
あの動きが妙におかしいんだw
やぁしかしこれまさかドイツロケとは思わなんだ…
すっごく70年代ロンドンだよ！ソーホーだよ！
ああロンドン行きてぇ。
初めてロンドン行ったのはそういえばこの映画のソフトとかないかなぁという理由でもあったのだ！
中学生と間違えられてタバコを叱られそうになったが、とっくにあの頃大学出てたなぁ……
（遠い目…
制服を着ていた頃の願いが叶った今。
わたしの地球幼年期はひとまずピリオドを打ったのかもしれません。
さらば青春。
しかし問題は
それでも人生は続くのだ！
どうしよう！
