映画について私が全然知らないいろいろな事柄

@ohirunemorphine が、だらだらと映画についてあれこれ考えます。

レンタル文化の終わりが近づいてきて。

新宿TSUTAYAが閉店するというニュースを聞いた。

 

Twitterの埋め込みがうまくいかなくてこうなってしまったが

 

私にとって新宿TSUTAYA紀伊國屋書店のトイメンにあった頃以来記憶がアップデートしておらず

先日歌舞伎町のTOHOへ行くときに

 

こっちに来てたのか

とやっと気づいたのだが

時すでにお寿司とはまさにこのことである。

 

そういえばレンタルビデオ文化で育った自分だが 

ohirunemorphine.hatenablog.com

 

VHSから円盤に変わるタイミングで

いつしか家で映画を観なくなってきていた。

今となってはほとんど借りることはない。

それは円盤レンタル店がボコボコ減っていることと無関係ではない。

 

そういえばあの時観たあの映画もう一回観なおしておきたい

と思ったときに

すぐに借りられないのはなんと言うか。

 

レンタルVHSは非常に高額なのに比べて

DVDは比較的安価に手に入るのは確かだが

「所持しておかなければならない」ということであり

あまり物を増やしたくない人間にとってはなんというか。

(レンタル落ち1000円くらいなら買ってしまう自分もいるが)

 

本来なら、映画とは

諸々の権利上「その場限り」の体験であるはずなのだ。

それを考えるとレンタルビデオ(VHS)は長きに渡って法の隙を突き

地方の金のない映画好きをずいぶん育ててくれたと思っている。

 

「レンタルに来たら観るわ」

何度この言葉を口にしたことか。

それほどまでに「レンタルビデオ文化」は映画へのリーチを縮めてくれた。

 

今。

配信がメインとなっているとはいえ。

観たい映画が配信されているとは限らない。

「モノ」として蓄積されている実店舗とは違うのだ。

この辺り「図書館」と「オンラインジャーナル」の関係性に近いものがある。

 

あまり配信は好きではない。

さりとて凄まじい出不精である。

たまにはお世話になる。

 

いうても

今後映画は一期一会くらいの感覚で

しっかと目に焼き付けるくらい

特別な体験として位置付けなければならないのかもしれんなぁ、と思っているのである。

それは「レンタル」なんというもののなかった頃の映画の楽しみ方に近いのかもしれない。

 

時代は変わる。

それでも渋谷TSUTAYA頑張れ。

そして関係者の皆様におかれましては

名画座にかけられる期限等々おありでしょうが

積極的に過去の名作をかけていただきたく

よろしくお願い申し上げます。