映画について私が全然知らないいろいろな事柄

@ohirunemorphine が、だらだらと映画についてあれこれ考えます。

やっと『牯嶺街少年殺人事件』を拝むことができる……まで。(牯嶺街その4)

2016年の夏のことでした。

ぼんやりtwitter眺めていたら

カナザワ映画祭の告知で

 

『牯嶺街少年殺人事件』上映します!

 

と盛大にぶち上げていたので驚いたものでした。

 

やっとクリアになったのか。

できたのか。

長い道のりだったことよのぅ。

 

と思いながらHPに飛んでみたら

   なにこれ。

 

10年目にしてファイナル!

とか

B級映画に盛大に特化した映画祭なのはまぁいいとして

 

なんつーか……

どうにも収まりと趣味の悪さを感じたものでした。

 

露悪的にもほどがあるだろうよ。こういうのが好きな層が大集結するって結構なカオスだよな。わかる。

大丈夫かよ。これ炎上して話題稼ぐパターンだよな。

ここでやるのか……

 

観てぇ

思わず金沢行きの路線を調べてしまったのは本当です。私だけじゃないよね。そういう人私だけじゃないよね。

しかしその後ほどなくして

 

「アメリカからの許可は出たのですが国内から横槍が入りました」

(あえてリリース記事へのリンクは貼りません)

許可とれてなかったんかい!

 先走りにもほどがあるだろうって。やばいとこで塩漬けになっていた代物だぜ。

 上映中強面のお兄さんが上映中に銀幕切り裂き始めてもおかしくねぇぞ。

そんなことになった日にゃその場にいた人々は歴史の生き証人じゃ。孫子の代まで語り継ぐが良かろう。

 

ちょっとそんな想像しちゃったけどちょっと寺山修司の実験映画的な光景だな。

 

あーやっぱり観られないんだなぁ、と思っていた数週間も経たずして。

 

東京国際映画祭でやりまあーす!!!」

 

 ……どんな大人の事情だよオイ!

このわずか数週間足らずの間に何があったんだよ!

もういろんな想像しちゃうよね。いろんな想像して眠れないよね。

そして公式見てみたら

 TOHOシネマズ六本木スクリーン9

客席数わずか250あまり!しかも一回しか上映がない!

 これはチケット争奪戦必至!うぉぉぉ戦争だぜ!!!

 

チケット発売日みたら

  げ。仕事じゃん。

 

 まぁ仕事は「ちょっとゴメンなさいこの時間に休憩ください」って言って外出して

 スマホでアクセスしてもしてもしてもしてもしてもしてもしても

 

 弾かれまくりでダメじゃん!

 

そうこうしてるうちに休憩時間は過ぎ、全然チケットサイトにすら繋がらないままで

しょんぼりと仕事に戻ったのですが、

後で見てみたら

 

発売後15分とかそこらで鯖落ちでチケット確保できたかどうかすら定かではないという阿鼻叫喚

twitterには広がっておりました。

 

 焼け野原つーかぺんぺん草すら生えてねぇじゃねぇかよ。

 

どーせこのわずかな客席の中、セレブなみなさんのために大量にいい席押さえてあるんだぜ。

わしら庶民はそのおこぼれを必死に拾うんだぜ。ギブミーチョコレート!

 

まぁどっちにしても公開は決まっている。急ぐ必要全然なかろう(くやしまぎれ)。

 

秋風も吹き始めた頃。

「なんかわからんけど席が開放されてる!!」という情報が!

速攻行ったよね。もうどこでもいいから押さえたよね。

取れた、という満足感だけでもう後はどうでもよかった。

 

行ってみたらガチの最前列、スクリーンは見上げるようだった。そそり立つ銀色の壁。

 これで4時間過ごすのかよ……大丈夫か俺の首は?

 

つづく。

(まだ続くのかよ)

 

P.S.

10年目のファイナル、と謳っていたカナザワ映画祭

言った舌の根も乾かぬうちに

今年も開催された……というか

現在ゼッサン開催中だそうな。映画祭っつーかもう田植えから稲刈りまでの勢いの長期戦だな。

また今年もよく燃えそうだ……