映画について私が全然知らないいろいろな事柄

@ohirunemorphine が、だらだらと映画についてあれこれ考えます。

『東京組曲2020』書きました。

neoneo webに、
三島有紀子監督作品『東京組曲2020』どくしょかんそうぶん書きました。

この文章、時制がめちゃくちゃなんです。
まだ進行形の事態ですので、整合性とるとえらく厄介なので、諦めて
えいやっと勢いで書きました。
書いてる個人の混乱も想像しつつお読みいただければ……

 

http://webneo.org/archives/51213

 

【久しぶり】『故郷とせっけん』書きました。

お久しぶりです。

 

自分のアタマでなにも考えられない現場に入ってしまって何ヶ月になるでしょう。

毎日をこなすだけでへとへとになり、

なにかを「考えて書く」ことが難しくなっていました。

 

ちょっと頑張って短い文を書きました。

http://webneo.org/archives/50171

3月の「東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA」でも上映ありますので是非。

お手伝いに行きます。

https://tdff-neoneo.com/osaka/

 

【日常】Gより厄介な同居人(見えない)

部屋にネズミが巣食った。

 

天気が不安定で、
今年はあまり見なかったカメムシとのエンカウントが増えていた頃だった。
カメムシはうるさい。
カサカサカサカサなんだかやかましい。
しかし、その姿を見せることは滅多にない。
見かけたら即ティッシュで撃退する。

 

うちに出るカメムシはなぜ臭わないのだろうか

 

ちょうどその頃。
夜、台所のほうからカサカサ音がするようになってきた。
トコトコトコトコとナニかが歩くような音、
置いてある雑多なものが擦れ倒れる音。

 

カメムシ、アグレッシブすぎねぇか。
数日「今夜もなんだか地味にやかましいな」と寝苦しい夜を過ごしていたのだ。
寝付けなくて仕事に行けない日もあった。

 

うちはまともな人が住むアパートではない。
なんかおかしい人が廊下をうろついていても納得のボロアパートである。
カメムシ説はあまりにも呑気だ、と遅まきながら気づいた次は
変なおじさん説が脳裏をよぎった。
その晩は追加の酒を買いに出るのをやめた。

 

しかし、
どうやら音は部屋の中から聞こえているらしい。

なにが原因か?

 

古い木造アパートゆえに、寒暖差と湿度で音が鳴るのかも。

それにしてもカサカサいうか?

 

ポルターガイスト!
その筋も考慮しなくてはならない!

 

すっかり目が冴えてしまった私は、
おもむろに眼鏡をかけ、

 

パンっ
パンっ

 


柏手を打ちながら
狭い部屋をずずずいーっと歩いた。

 

カサッ

音の方に向かって

 

パンっ!

 

どかどかどかどかどか

 

そいつは疾風のようにあらわれ、
ありえない隙間に逃げ込んでいった。
コンロの隙間に落ちていたまま放っておいてカピカピになったパスタが中途半端に落ちている。

 

ネズミ‼︎‼︎

二階堂なら卒倒まちがいない。

 

私は頭を抱えた。

たとえこれがゴキブリなら
姿を見せなければ同居もそんななダメージはない。
死んでもカラカラの殻がどこかに残るだけだ。

 

しかし。
ネズミは厄介だ。

 

いうてもやつは肉やで。
迂闊なところで死なれちゃ困るし
増えられても困るのだ。

 

私は「ネズミ 避ける 嫌う」などの
元図書館職員とは思えないほど乏しい語彙をもって検索を試み

ハッカ油
一味唐辛子
樟脳
蚊取り線香

などを苦手とすることを調べ出した。

 

代替品としてうちにあるものは
ペパーミント精油
レッドペッパー
ネオパラエース
お香

 

まったく似て非なるそれらを撒いたり焚いたりしてるうちに
地味に夜は明けてきて
ヤツはだんだんおとなしくなってきた。

そして私はそのまま仕事に行った。

 

アパートを管理してるというほど世話をしてると思えない管理会社に電話をし、
ネズミが出るのでなんとかしてくれ、と話した。
会社は大家と話をすると言った。

 

大家から電話がかかってきた。

「なんかねぇ〜
 市役所にきいてみたらねぇ〜
 なんとかいう駆除会社があるらしくてねぇ〜
 そこでやってくれるっていうんだけどねぇ〜」

 

耄碌してるのはわかっているが
まったく要領を得ない

私は
ネズミと同居は一刻も早く解消したいという断固とした意志を示し
明日の朝に業者に来てもらうよう伝えろ、と言った。
この大家にはむしろ命令レベルの強い口調ではないと通じない。

 

ええ〜
電話してみますけどね〜
先方の予定もありますからね〜

い い か ら 電話 し ろ!!

 

さて。
撒いたブツの成果はどうなっているか。
ネオパラエースなんて噛みちぎられているんじゃないか。
缶詰に穴でも空いてるんじゃないか。
電線は大丈夫か。

私はまだ少なくとも一夜をヤツとともに過ごさなくてはならないのだ。

帰ったらお香を焚き
ペパーミントの精油をたらすことにしよう。

 

 

おまじないかよ。

『フィガロ・ストーリー』掘り出し物のパンフ。

昔、深夜のテレビで観た映画。

記憶も薄らぼんやりしているのに、

ところどころだけ覚えている、あの映画。

 

そんな映画の数々、

皆さまにもおありでしょう。

 

私は今、一箱古本市、最近で言うとブックマンションの一室(サイズA4×A4程度)を借りて店主(仮)ごっこをしております。

主に90年前後の音楽雑誌GBや、映画特集のある雑誌、映画パンフなどを出しております。

 生きてる時の尾崎豊の表紙のやつとかツアーの記事とかあるよ

 デビューまもないB'zとか

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ここに出すために、古書店の映画パンフコーナーをまめにチェックしているのですが、

 

意外な珍品が発見されました。

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フィガロ・ストーリー』(1991)!

これ、パンフあったんだ!

www.amazon.co.jp

 

90年代前後。

この頃パイクカーのブームがあったのを覚えてらっしゃる方いらっしゃいますよね?

 

日産「フィガロ」もそのひとつ。

ja.m.wikipedia.org

大変な人気車種でした。

発売から30年経った今もなお人気を保ち続けているクルマです。

なお中身は初代マーチ

 

キャッチコピーは

「東京ヌーベルバーグ」 

誰が考えたんでしょう、こんなオシャンティなコピー。

検索してみたらカタログもめっちゃオシャレでした。

 

まぁ「ヌーヴェル・ヴァーグ」という言葉じたいはたいへん汎用性がありますが

  ALFEEさんのアルバムにもあるよな

  およそおしゃれとは程遠い歌謡プログレなおじさんたちですけど

 (言うても箱推しやで) 

 

フィガロ・ストーリー』は、このクルマのための映画なのです。

 映画の中に商品の宣伝紛れ込ませるのはちょいちょいありますが

 宣伝のためだけに一本映画作っちゃうなんて

 すごい時代だったんですなぁ

 

しかし、クルマと映画の相性の良さは言うまでもありません。

数々の名車と映画について、語り倒せる方もいらっしゃるでしょう。

 新旧MINI、フィアット500、スバル・インプレッサWRX

 楽屋のように改造された白いリムジン……

 

   うっすらとした記憶の中、『フィガロ・ストーリー』のシーンは、

 街角ですれ違っていく2台のフィガロ

 夜の図書館の閲覧室や

 いちいちバチっと決まっているんですね

 

ニューヨーク、東京、パリ。

三都物語のオムニバス。

アレハンドロ・アグレスティはちゃんと観たことがない(不勉強)ですが、

林海象クレール・ドゥニが撮ってるとは、

もう一度ちゃんと観たいですね。

 

ソフトあるらしいから探してみよう。

そして

 

ドゥニ『Keep it for yourself』はこちらで観られますよ!

youtu.be

 

なおこのパンフ、

東武東上線ときわ台駅前BASEのブックベース14号に出品しています。

次行ってもし残ってたらちょっと値段釣り上げちゃいそうな珍品ですので、

気になった方は是非お立ち寄りくださいませ。

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